2007年11月25日

宜しく、オネガイシマース

「ありがとう」は、英語で "thank you" だったりします。他の言い方もあるでしょう。英語を話す人間、日本語を話す人間、我々は同じ「人間」であり、人間であるからこそ、似たような価値観ももっています。例えば、「感謝の気持ちを表現すること」は、言語的 background によらず、ほぼ共通だと思います。一方、文化的背景、習慣、宗教的なことに関係してくると、日本語から英語、またはその逆の変換が容易ではないものがあると思うのです。

食事の前に、「いただきます」という事や、新しい組織に入って自己紹介をした後に言う「宜しくお願いします」は、そんな英語に訳することが難しい(不可能?)な日本語だと思います。もちろん、「いただきます」のつかい方や、「宜しくお願いします」の意味は英語で表現できますが、英語を使う文化圏の人が理解し、かつ日本人が「いただきます」や「宜しくお願いします」を言うときや聞くときに感じる感覚をそのまま伝える英語表現はないのではないでしょうか?

「いただきます」が、食事を準備をしてくれた料理人や、野菜を作ってくれた農家の人、お肉であればその生命の犠牲への気持ちなのかもしれませんが(違うかもしれませんが)、それを説明したとして、日本人が感じる「いただきます」とまったく一致する英語表現はないと思います。あるかな? Religious な人が、食事をする前にするお祈りとも違うし。

ためしに、「いただきます」を英語で言ってみてください。きっと変ですよ。または、映画やTV drama などで、American が「いただきます」に相当する表現を言っている scene を見たことはありますか?ないでしょ?ないはずだよ。ないない。

相当に意訳して、僕なら、"It looks delicious." とか言うかな。"Let's eat!" とか。1人のときには、"Let's eat!" も変ですが。

言語が違うので、100% 完璧に伝える事は、不可能なんですよ。英語が下手であれば、なおさら。そんな障害を乗り越えて、どれだけ正確に伝えることができるかが、とても challenging なんです。だから、英語って面白いと思う。他の外国語 are too.


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Posted by kazunobu toguchi at 19:03│Comments(0)心構え
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